谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


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[4775-2] 谷川うさ子 2017/06/03(土)10:03 修正時間切れ
 ここでは、「恐い」という言葉が共通しています。
 何を「恐い」と思うのかは千差万別です。
 カウンセリングの現場で相談の話を聞いてすぐに疑問に思うことは、「恐いということの証拠は何ですか?」です。

 
 「恐い」というからには、よっぽどひどい目に合ったのだろうという同情心が思い浮びます。どういうひどい目に合ったのか?と想像して、尋ねます。すると「恐い」と感じる事実の体験は何もありません。
 「電車の中で倒れた」とか「狭い所に何時間も閉じ込められた」とか、「特定の人が、イジメまがいの聞くに耐えないことを言った」「気がついたら刃物を持って振り回していた」などの事実はありません。

●たった一言動詞の言葉を話すだけで、心・精神の病気になってしまうワケ

 なぜ「恐い」「恐い」と言うのか?というと、これが日本語の「動詞文」の「動詞」の特質です。世界にはいろいろな言語がありますが、「日本語」だけの世にも珍しい特質といっても過言ではありません。
 「恐い」「恐い」と言う理由を説明しましょう。
 日本語には「敬語体系」というものがあることを思い出しましょう。
 「谷川先生が東京へ行かれる」「谷川校長先生が、もう間もなくいらっしゃる」などの「レル」「ラル」「ル」の言葉が敬語表現です。
 「ル」「ラル」は自然成立の言葉といいます。
 「遠くのものには近づかない」が敬語です。この「近づかない」が「恐怖」です。

◎日本語の敬語体系
・外扱い…「恐怖」「畏怖」「畏敬」「尊敬」
・内扱い…「親愛」「愛狎」「軽蔑」「侮蔑」

 日本語の「動詞」は、外扱いとして用いられるとき「遠くのもの」に「近づかない」のです。「遠くのもの」とは、脳の言語野の「名詞の言語領域」の名詞、抽象名詞のことです。
 人間の生きる社会(現実)は、全て「名詞」と「抽象名詞」でつくられています。「会社」「人間」「人間関係」「仕事」「交通」「交通規則」など、です。
 会社の中の「仕事」の言葉は全てが「名詞」と「抽象名詞」です。
 日本人は、こういう「名詞」「抽象名詞」に「近づかない」(恐怖、恐い)と言います。
 そして、実際に「近づかない」という行動をあらわすのが「○○が恐い」「○○も恐い」「○○が恐い」のに、じっさいに関わると「呼吸が苦しくなる」「胸がドキドキする」などの症状が出てきます、と言っています。

●残念!病気を喜ぶ日本人の「黙契」と「禁制」の病づくりテク

 日本人はなぜ、「恐い」「だから近づかない」と誰もが同じように口に出して言うのでしょうか?脳の言語野の「動詞の言語領域」に「動詞の言葉」でつくったニセの名詞、抽象名詞を憶えていて、このニセの名詞、抽象名詞を思い浮べてしゃべるからです。
 たとえば「ご飯」「お風呂」「トイレ、お手洗い、お通じ」などがニセの名詞(抽象名詞)です。「訓読み」といいます。もしくは「品詞の転成」といいます。
 あるいはメトニミー(metonymy・換喩)といいます。
 まとめていうと「偽(ぎ)の名詞、抽象名詞」です。
 くりかえすと脳の言語野の「動詞の言語領域」にニセの名詞、抽象名詞がつくられています。
 この「ニセの名詞、抽象名詞」を「黙契」(もっけい)といいます。
 この「黙契」は、「右脳の動詞の言語野」と「左脳の動詞の言語野」の両方につくられます。
 
 右脳の動詞の言語野につくり出される行動のくりかえしの型(パフォーマンス)が黙契(もっけい)です。
 左脳の動詞の言語野につくり出される偽(ぎ)の名詞、抽象名詞が禁制(きんせい)です。訓読みを典型として擬(ぎ)の共同性をつくります。
 「恐い」という言葉も擬(ぎ)の共同性として発言されています。
 「○○恐怖」は病院に行くと医者が薬を処方するのでここで擬(ぎ)の共同体になります。
 日本人は、「○○が恐い」(○○恐怖症)と話すとき、右脳、左脳の動詞の言語野のニセの名詞、ニセの抽象名詞を「本物だ」と考えています。
 そして、現実(仕事、社会、生活、人間関係)の中の音読みの「名詞」「抽象名詞」をニセモノだと考えています。



[2024/03/29 15:18] 谷川うさ子の「今日の一言」掲示板 管理人 谷川うさ子