谷川うさ子の「今日の一言」掲示板


この「谷川うさ子の今日の一言」と「掲示板」は、「ポルソナーレのカウンセリング・ゼミ」と、
そして、「現在の日本の社会情勢」についてインフォメーションするコーナーです。
みなさまの「社会性の知性の発達」(脳の発達)の道しるべとしてお役立てください。

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[4815] なぜ?経営者なのに対人恐怖症で仕事はうまくいく理由 谷川うさ子 - 最新投稿 谷川うさ子 2017/10/02(月)16:58
[4815-1] なぜ?経営者なのに対人恐怖症で仕事はうまくいく理由 谷川うさ子 2017/10/02(月)16:56
          会社の経営者だから、……
       会社の管理職だから、……
       技能の資格をいくつも
       持っているから……
       だから、心の病気には
       ならないし、なってもいない、
       と信じている人は多い。
       日本人の仕事の能力とは、
       ほとんどが
       「日光サル軍団の
       サルの次郎」のモノマネと
       同じである、と
       証言するのが
       吉本隆明の『母型論』
       (贈与論、思潮社)なのだ。


●男性の相談の事例

 わたしは経営者。人前でしゃべる言葉が出て来ない。ムリにしゃべると身体が震える。
 (男性、48歳、会社経営者。匿名、再構成)

 わたしは会社の経営をおこなっています。
 従業員もいます。
 経営を始めて10年近くなります。
 会社は不動産、建築が事業内容です。業績は順調です。
 
 わたしの悩みは、人前でしゃべることができない、声が出なくなる、ムリにしゃべると身体もガタガタ震えてくることです。
 わたしは、社員の前とか、家族の前では驚くほどよくしゃべります。話題豊富と思われています。
 人前とは、ゴルフコンペのスピーチ、結婚式のスピーチ、祝いごとの席で自己紹介とか祝いの辞を話すことなどです。
 知り合いの神経科の医師からリラックスできる薬を処方してもらいました。
 薬を飲むと、こんどは頭がもうろうとして息苦しくなってしゃべるどころではなくなります。

●本物の有能な経営者だけが知っている「有能さ」とは?

 ポルソナーレは、ハンナ・アーレントの『人間の条件』(ちくま学芸文庫)をテクストにして『谷川うさ子哲学入門』(レジュメ版)を特別講座としてレクチュアしました。
 この中に、「労働」「仕事」(工作)についての哲学上の説明があります。
 労働についていうと、それは「始まり」「労働過程」「終わり……製品・生産物」の三つの段階があると説明されています。

 経営者(支配する人)とは「始まり」と「終わり」を支配する人のことであると説明されています。 労働とは、「労働過程」の中に従事することです。ここは、ただ身体運動だけを憶えて反復して動かすだけの世界です。だから共同性とか共同体といった他の人について思考する言葉は無い(無世界性の世界)であるとハンナ・アーレントは説明しています。

[4815-2] 谷川うさ子 2017/10/02(月)16:58
    相談の事例の男性は、経営者です。
 すると、事業の「始まり」と「終わり」の言葉を正しく学習して身につけて他者としゃべることが経営者の条件になります。
 「始まり」とは、製品なり提唱するサーヴィスの内容(青写真、設計図、ヴィジョン)のことです。
 「終わり」とは「製品」「サーヴィス」の交換価値をよく分かり、価値の交換を実現することです。
 消費者なりユーザーにとってこの生産物はどういう利益をもたらすのか?を語り、説明することです。
 これを「市場」(共同性)といいます。
 この「労働」(日本人は仕事と言っています)の「始まり」と「終わり」は、全て「名詞」「抽象名詞」でつくられています。
 このことが最も重要なことです。
 
●信じられない!モノマネの模倣で成り立つ高い収入と異常の温存テク

 相談の事例の男性の経営者は、会社の事業を興す前は、親戚の不動産会社とか建築会社で、労働をしていました。
 建築材とか材料とか、資材の名称、部品などの「物」の名称を、行動のための「記号」「標識」として覚えたのです。
 「この地面に穴を掘る。柱を建てるための土台だ、わかる?」
 「わかります」 
 「柱は、何本建てる?」
 「土台が60ヵ所だから60本です」
 「これが間取りの青写真だ。部屋はいくつある?」
 「10部屋です」
 「けっこうです。これまで何度もやってきたように、チャッチャッチャッと納期3ヵ月でやれる?」
 「チャッチャッチャッと、3ヵ月で完成させます」

 こんなふうに、行動の手順と進め方を、建材の材料や部品の組み立て方から模倣で覚えたということです。
 ここにあるのは、「人から言われたこと」を、言われたとおりに手足を動かして行動することです。
 「人から言われた指示書(青写真、設計図)」のとおりに順序立てて行動するという模倣(モノマネ)です。
 
●必見!吉本隆明『母型論』が暴露「内扱い、外扱い」による現実消滅テク

 「いや、わたしは、仕事の中の言葉、名詞も抽象名詞もちゃんと覚えていますよ」「モノマネではありませんよ」「人に仕事の目的とか完成した商品、サーヴィスの価値は説明できますよ」と反論する人はいるでしょう。
 けっこうです。それならば何の問題もありません。そういう人は、「人の前でしゃべると声が出てこない」ということはないのです。「身体がガタガタ震える」という症状が起こるはずもありません。
 「ホウレンソー」といわれている「報告」「連絡」「相談」ができている人は、「人が自分を悪く思っているのでは?」とか「人の前ではあがって一言もしゃべれない」「人の前で緊張して体が震える」といったことは起こりません。

 
 「わたしは何の問題もありません」ということを成り立たせているのが「母系制」である、とくに男性の場合は「贈与」の反対概念の「お返し」というものであると、吉本隆明の『母型論』(贈与論、思潮社)は証言しています。

 じゃあ、相談の事例の経営者の男性は、一体なぜ、人前でしゃべると声が出てこない、身体がガタガタ震えてくると相談しているのでしょうか?

[4815-3] 谷川うさ子 2017/10/02(月)16:58
   ●実は誰もが知っている「日本人には精神病理は無い」、あるのは異常だけという理由

 「自分はなにか、どこか変だ?」「こんな変な症状が出てくるなんておかしい」と気づいたからです。
 欧米の哲学や精神病理学では、「強迫観念」とか「強迫神経症」と説明しています。
 欧米の言語は、「名詞文」「抽象名詞文」「形容詞文」です。
 言葉と現実の事実とがしっかり結びついているので、「人前で言葉が出てこない症状」を、「目の前の人間など存在しない」と壊す思考を行っていると診断します。
 「身体がガタガタ震える」のは、「人間などいない、存在しない」と全く見えていなかったのに、「なぜ、この人はここにいるんだ?」「なぜこんなにも大勢、自分に目を向けてじっと見ているんだ?」と現実の本当の実体が目に入ってきて、これをブチ壊そうとしてもうまくいかないので震えている、と病理学にもとづいて理解します。
 日本人の使う日本語は「動詞文」です。名詞も無く、形容詞もありません。
 だから、名詞も形容詞も「品詞の転成」という加工の仕方で、アメ細工のように作業的にニセの名詞を作り上げています。

 「母系制」の中の「贈与」とは、作り話をしゃべり、仕事の言葉(社会を成り立たせている言葉)をガチャガチャに壊す思考を「母親」が女児に継承することです。
 「お返し」とは「贈与」の反対概念なので、モノマネや模倣だけで経営者になったり、会社の中の役職者に就いてけっこうな収入を得ることをいいます。
 これが日本語(和語・ヤマトコトバ)が働かせている日本人の脳の働かせ方です。
 だから、多くの日本人は、くる日もくる日も仕事や人間関係を内扱いで壊すか、そういうものには近づかないと「外扱い」でニート状態になっている自分を尊敬しているかのどちらかなのです。
 ポルソナーレは、相談の事例の男性のように、「こういうことはいずれお金がかかることだ」と気づいた人に向けて、最も正常な脳の働かせ方をレクチュアしています。


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